代田の家

■2つ階段のある家
間口が狭く南北に長い「うなぎの寝床」的な敷地に対して、廊下をなるべく無くして、居室面積を有効に獲得することが今回の設計課題である。
その課題に対して北側と南側にそれぞれ性格の違う階段を設けることにより、1階は廊下を設けないで諸室が壁で分割されるプランが可能になった。
2階はリビング・ダイニング・キッチンを南北に長いワンルーム空間とし、それぞれの端部にある2つの階段が1階と繋がることにより、ぐるぐる走り回れる回遊性のある建物とした。

■暖炉のある家
南側の緑道の借景を室内に取り込む為に、南側に大きな開口部とサンルームを設け、リビングとサンルームの中央に2方向から眺められる暖炉を配置した。
家の中心となり、人が集まれる場所となる暖炉のある暖かい家とした。

新しい住まいの設計　2010年2月号　掲載