■雁行配置
リビングとダイニングの位置に関して、ダイニングの位置は夕日が差し込む小窓を中心軸となる位置、リビングは中庭のシンボルツリーを綺麗に眺められる位置とし、それぞれを目的に応じた配置としたことにより、雁行配置とした。
リビングダイニングのワンルームプランには無い、奥行感・空間の広がりが生まれた。
■4重構成の建具
外部に面する建具は鎧戸、ガラス戸、網戸、簾戸の4重構成とし、季節や天気に応じて、建具を使い分ける。それらは全て分厚い壁内に収納される。この壁の分厚さが室内外に彫りの深い陰影を生み出している。
■片持ちテラス
2階には軒出の深いテラスをコンクリートの床・壁・庇でフレーミングし、大きな片持構造とすることで、彫りの深い特徴的な外観とした。遠くの眼下に広がる街並みに沈む夕日をゆっくりと眺めることが出来る。
竣工:2014年12月
所在地:東京都町田市
構造規模:RC造地下1階地上2階
用途:戸建住宅
敷地面積:222.56平方メートル
建築面積:111.23平方メートル
延床面積:269.46平方メートル
施工:関口工務店