奥沢の家-2

貸し駐車場があるため、自分の家の玄関と心理的に分離するために、象徴的な壁を設けた。 また、全体の構成は母屋と離れからなるコートハウス形式とし、周辺からの覗き込みを防ぎ、かつ電車の音を遮るために、２層分の壁でコートを囲い込んだ。母屋の居間、食堂は、日照をを充分に確保できるように吹き抜け空間とし、反射光による明るさを確保しつつ、室内と室外外の連続性を確保するために、コートの室内側は白色の塗装仕上げとした。また、居間とコートの間の開口部分に組込むような形で、二面開放の型の暖炉を設け、家の中心性を表現つつ、コートと室内の一体感が感じられるようにした。