前橋の家-2

■築十数年ほどの純和風木造住宅のリフォームの依頼を受けた。施主の希望は『「和」の雰囲気を残しながらもホテルのようなゴージャスさ』『機能性や使い勝手に優れた住宅』と相反するものだった。
設計をまとめいざ現場に乗り込み内装を解体すると、撤去するはずの柱が取れなかったあり、設備が傷んでいたり、断熱が不十分であったりとリフォーム特有のトラブルが多発。既存との取合い「残す？残さない？」を施主と共に悩み、考え、造り上げることで、より愛着のある空間に成熟したと考えている。
悩みにお付き合い頂いた工務店にも感謝申し上げたい。

マイホームプラス　2010年冬　掲載