玉川田園調布の家
■[軽さ]の表現
建築デザインの手法として、あたかも地面が隆起して建物になったかのような重厚なデザイン手法と、空から舞い降りたような軽快なデザイン手法に大別できるとすれば、昨今は後者が主流になりつつある。
この「玉川田園調布の家」も窓のない重いコンクリートのかたまり(マス)を、いかに軽快に表現できるかをひとつのデザインテーマとした。
■[かたち]の表現
建物の外観は多種多様なかたち・材料・色・ディテール等で印象付けられるが、今回は最もシンプルな白い立方体の組み合わせのみを表現することで、彫刻的な「かたち」を前面に押し出し生活感を払拭した。
余計なものを取り払うことで、真に必要なものとは何かを問うことができる建物となった。
竣工:2008年8月
所在地:東京都世田谷区玉川田園調布
構造規模:RC造地上2階建て
用途:戸建住宅
敷地面積:348.18平方メートル
建築面積:172.99平方メートル
延床面積:341.45平方メートル
施工:大明建設株式会社
外観(夜景)
外観
アプローチ
中庭
中庭(夜景)
ダイニング
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浴室