鎌倉の家
■鎌倉の家
鎌倉という一種独特の雰囲気を持つ場所で、古くからの敷地に建つ、若い夫婦のための住宅である。敷地の北側は、緑が鬱そうとした山の斜面で、それを背負うような形で、この建物は建っている。
■シャンデリアと家具
施主は、以前からアンティーク家具とシャンデリアを持っており、それらを今回の空間にいかに落とし込むかということがテーマとなった。
ここで考えたことは、床、壁、天井とも出来るだけ同質のシンプルな空間を創り出すことで、その中でシャンデリアがその存在感を際だたせ、またアンティーク家具が違和感なく収められることを意図した。
■1階と2階の対比
1階は、車庫と玄関、浴室などがあるスペースで、白と黒を基調としたインテリアの中に、シャンデリアが来訪者を迎える。
2階は、リビングスペース並びに寝室で、濃茶に染めたラーチ合板によって、床壁天井が構成されており、北側には緑の斜面がうかがえる。
新しい住まいの設計 2008年1月号 掲載
竣工:2007年10月
構造規模:木造・地上2階建て
用途:専用住宅
敷地面積:409.94平方メートル
施工:成幸建設
外観
玄関ホール
リビング・ダイニング1
リビング・ダイニング2
階段よりリビングを見下ろす
リビングより廊下・キッチンを見る
サニタリー