日暮里COMPLEX
■商業地域に建つ共同住宅
今回の計画において、最も留意すべき点として、近隣の建物は商業地域という特性から、高層建築物(マンション、雑居ビル等)が多く、計画地も同様に北側に10階建てのマンションが隣接し、西側、東側も将来的に同様の建築物が建つ可能性が考えられました。このような条件を踏まえ、周囲を囲われた敷地において如何に採光を確保し、且つ周囲からの視線に対して留意し、また、外部から隔離された内部空間を確保するかをコンセプトとしました。
■採光に留意した配置計画
主たる採光面を将来高層の建築物の建つ可能性の低く、最も正中時の採光の確保しやすい南南東の方角とし、且つ各世帯に同条件の採光を確保できる三層吹抜の中庭型の配置を採用しました。
■中庭を囲んだ生活
三層吹抜の中庭を配することにより、各世帯への「採光」「通風」「視線の抜け」等の、周囲を他の建物により囲まれた敷地におけるネガティウ゛な要素を除く事ができました。
竣工:2006年1月
所在地:東京都荒川区
構造規模:鉄骨造地上2階建
用途:共同住宅
敷地面積:301.55平方メートル
建築面積:214.70平方メートル
延床面積:421.69平方メートル
施工:株式会社岩本組
外観
夕景
中庭
リビング
リビング
和室