静岡・菊川の家
■ 景観と空を取り込む家
敷地は南側に田園が広がり、東側前面道路から引き込み道路をもつ旗竿形状の敷地で、西側には同じ引き込み路を共用する両親の母屋がある。 南に広がる景色を生活に取り込み、また、生活道路からのプライバシーを確保しつつ閉鎖的にならない家を目指した。 開けた周辺環境の中に、四角く生活領域を切り取り、その南西を中庭とし、残りのL形のボリュームを廊下のないワンルーム的な屋内とした。
■ 家族の生活を囲い込む家
中庭を含めた大きな一つの空間で、家族がそれぞれの時間を過ごしつつもお互いを感じながら伸びやかに生活できる家とした。 家族の共有スペースを中庭を囲んでL字形に配置することにより、空間の使い分けを容易にし、同時に緩やかなつながりをもった空間とした。
■ 田園地帯の中でシンプルなフォルム
建物の遠方から見え方を考慮し、わかりやすいシンプルで印象的なデザインとした。同時に、架構もシンプルにすることで合理性と経済性に配慮した。
ミセス3月号(文化出版局)掲載
ニューハウス2005年11月号掲載
竣 工:2005年7月
所 在 地 :静岡県菊川市
構造規模:木造地上1階建
用 途:専用住宅
敷地面積:306.23平方メートル
建築面積:119.39平方メートル
延床面積:116.61平方メートル
施 工:大柳豆工務店