新井薬師の家

■ 防犯面を強化した2世帯住宅
敷地の南側は単身者向けアパートの片廊下が近接し、採光面・防犯面的には不利な条件の敷地といえる。配置計画において、アパート側に高いコンクリート塀を設けることで視線を排除し、防犯面を高めた。コンクリート塀の内側の2階には緑豊かなテラスを設け、LDK空間と繋げることで、視覚的に広がりある空間を確保した。採光面に優れる3階は親世帯住居となり、2階の子世帯とはテラスを共有する構成とした。やや堅い印象のあるコンクリート打放しの塀にはアイビー等の植栽が這い上がる金物を設置することで、将来的には柔らかな緑のカーテンがかかることとなる。