柳窪の家
■武蔵野の中に建つ住まい
敷地は都下にありながら、樹齢100年を越えるケヤキの大木が何本も残る武蔵野の自然の中にある。この広大な自然に対し強く対峙するような形ではなく、建物の中央に設けられた中庭が徐々に溶け出してゆくような、周囲の自然に対して緩やかに調和するような形として計画されている。
■接客スペースとファミリースペースの分離
リビングダイニングや寝室などのファミリースペースと事務所および和室からなる接客スペースは中庭を介して分離されている。またファミリースペースは吹抜を通してゆるやかに連続する一方で、接客スペースはそれぞれが独立したスペースとなっており、用途に応じた空間のつながりに配慮した。
■木の家をつくる
柱や梁の一部は現しとなってインテリアの中心に強調されているが、構造は木造であるべきだと考えた。壁や天井の珪藻土、床の石、タイル、畳など随所に自然素材が多用されているが、無垢のフローリングやウッドデッキなど木材も同様に建物全体に渡り多用されており、広大な自然の佇まいにふさわしい住まいとなることをめざしている。
竣 工:2004年9月
所 在 地 :東京都東久留米市
構造規模:木造2階建て
用 途:専用住宅
敷地面積:874.93平方メートル
建築面積:209.80平方メートル
延床面積:243.14平方メートル
施 工:株式会社イシマ
東側外観
玄関より中庭を見る
中庭
ダイニングよりリビングを見る
和室より中庭越しにリビングを見る
中庭よりリビングを見る
中庭夕景