上池台の家(リフォーム)
第7回「あたたかな住空間デザイン」コンペティション(平成17年)リフォームの部 特別賞
■ 心地よい居住空間
都心に程近い丘陵地に立つ、テラス型マンションの改修である。コア部分(キッチン等水廻り)をかこむスペースをすべてリビングへと連続する同質空間としておおらかに計画している。プランのみではなく素材を統一することで、視覚的にすっきりとさせ、また控目な色調で素材自体の風合いを活かし、あきることのない居住空間の創出を意図している。
■ 竹集成材壁と曲線のソファー
エントランスドアからリビングへの連続壁は、積層が美しい竹集成材を用いて奥へと導いている。竹集成材の存在感とのバランスを配慮し、床は600×300の大判タイル(床暖房)を網代張りとし、天井・その他壁は珪藻土塗りとしている。多忙な施主が、OFFの時には家族・愛犬とともにくつろげるよう曲線を用いたソファーを、ONの時には 接客を意識した大きめのテーブルをレイアウトしている。
建築知識 2005年5月号掲載
ニューハウス2005年8月号掲載
ミセス2007年3月号
竣 工:2003年11月
所 在 地 :東京都大田区上池台
延床面積:102平方メートル
施 工:グローバル建設株式会社