柿の木坂の家
敷地は都心近郊の住宅地に位置する。
■ 緩やかな空間の連続感をもつ家
主な生活空間であるリビング・ダイニング・キッチンを二階に最大限大きなボリュームとして確保し、ここに各室が垂直方向に接続する構成とした。二階のメインスペースは南北の両端のテラスへと広がり、階段スペースは地下から最上階までの垂直方向の抜けとなり、家全体に緩やかな連続感を与えている。
■ 多様な視界の展開を楽しめる空間
建物はの構成は、3層分のボリュームを敷地手前の南側の棟と奥側の北の棟に分離させ、さらに、北の棟を3分の2層分地下へ下げた。床レベルの異なる二つの棟の間を、上下の動線スペースとし玄関と階段に割り当てた。スキップフロアと水平垂直双方の抜けは、人が移動することで、多様な視界の展開を生み出す。
■ 輻射式冷暖房システムの採用
階段の地下から最上階の天井までの吹き抜けと、二階のメインフロアは仕切りの無い一体空間である。このため、冷暖房設備は常時運転をする輻射式のPS冷暖房システムを採用し、常に一定な室内環境を保っている。
竣 工:2003年7月
所 在 地 :東京都目黒区
構造規模:木造 一部鉄筋コンクリート造 地下1階地上3階建
用 途:住宅
敷地面積:112.04平方メートル
建築面積:54.32平方メートル
延床面積:162.42平方メートル
施 工:本間建設株式会社