上野毛の家
■ 鷹揚としたスケール
東西にのびる敷地に大きなロの字の構造体が連続する構成である。壁・床・天井を同一の厚さとするRC造で大開口ガラス面を実現させている。(ボックスカルバート構法) 構造の明快さにそった空間構成、厚い壁ととりあう仕上材料の選択(チークフローリング、玄昌石等)と、常にピュア(純粋)であることを心がけたおおらかなスケール感のある大人のすまう家である。
■ ゾーニング
2階が主な生活空間となっており、プライバシーを保ちながらも、東・西・南面の開口より、光と風と空と緑といった自然環境を身近に感じることができる。 キッチンからリビングは、連続した白い壁にそって、見通しのきくワンルーム的な空間となっているが、外部空間・階段を配することで適度な距離感を保っている。 1階及び地階は、将来的に店舗として利用されることとなっており、進展していく空間である。
竣工 :2002年12月
所在地 :世田谷区上野毛
構造規模:RC造地下1階地上2階建て
用途 :店舗兼用住宅
敷地面積:209.65平方メートル
建築面積:83.79平方メートル
延床面積:160.42平方メートル
施工 :石間工務店
設備 :床暖房等