浜田山の家
■ ホームシアタールームをもつ家
路地状敷地に建つこの建物はRC造地下一階、木造地上二階の二世帯住宅である。御主人の趣味である、音楽鑑賞、映画鑑賞の為の約30畳のオーディオ・シアタールームを地下に設けた。このオーディオ・シアタールームは、 音響の監修に石井伸一朗氏に参加して頂き、音響特性から部屋の広さ、天井高、吸音反射面 の配置、内装材の選定、機器の配置などの考えを取り入れ、完成したものである。客人はまず、このオーディオ・シアタールームに招かれる事になるであろう。接道から路地を抜け、エントランスから螺旋階段により地下に降りる。するとそこに天井高3.5m、約30畳の大空間を発見する。そこは、「ルーム」ではなく「ホール」といった表現が正しい空間である。そして、1階に子世帯寝室と親世帯住居、2階に子世帯リビングダイニング、キッチン、個室を設け、それらを外観からも確認することができるシリンダー状の階段が各階を接続するという構成の住宅である。
新しい住まいの設計2003年3月号 掲載
日経アーキテクチュア2003年3-17号掲載
リンク:石井伸一朗氏の室内音響学
竣 工:2002年7月
所 在:東京都杉並区
構造規模:地下RC造地上木造2階 建
用 途:住宅
敷地面積:135.72平方メートル
建築面積:54.25平方メートル
延床面積:162.75平方メートル
施 工:折原建設