下北沢の家
■ 積み重なる屋外スペース
敷地内のスペースをできるだけ広く生活に取り入れられるような構成にした。屋内と屋外を同等に扱うことにより実際の室内容積以上の生活空間を確保した。敷地全体に3層のボリュームを配置し、1階にはアプローチとそれに連続するコート、2階の中央部にはFRPグレーチングの床で1階に光と風をそそぐデッキを、そして3階浴室に連続した屋上テラスを外部空間として組み込んだ。
■ 水平と垂直方向の広がり
視角的にもより広がりを感じさせるため、水平・垂直のそれぞれの方向に視覚的な抜けを設けた。2階の食堂・デッキ・居間は水平に視界が開けそのまま屋外へと抜けている。住宅の中央部の3層吹き抜けの階段室・廊下・デッキテラスは垂直方向の抜けとし、階を越して視線と人の気配が通じることができるようにした。
竣 工:2001年8月
所 在 地 :東京都世田谷区
構造規模:RC造3階建
用 途:個人住宅
敷地面積:100.00平方メートル(30.3坪)
建築面積:59.19平方メートル(17.9坪)
延床面積:146.67平方メートル(44.4坪)
施 工:松本建設