世田谷の家
多摩川を望む雛壇上の恵まれた敷地形状を生かす設計とした。生活空間となる3階をできるだけ開放された空間とするため、その部分だけあえて鉄骨のアーチを架け柱を最小限に抑える工法とした。
■ 採光
3階の西、南、東面に展開する窓は、眺望と同時に光をもたらし、季節と時間のうつろいを暮らしのなかに取り込む機能をもつ。
■ 品格
外部タイルを内部にまで貫入させ、それと同色の壁材を塗るなど仕上材料・色をできるだけ抑え、外部・内部ともに緩やかな統一・品格が得られる様計画した。
■ 共存
二世帯住宅であるが親世帯・子世帯をあえてひとつ屋根の下に計画する事であらゆる無駄を省きつつ、相互のプライバシーは確保した。また3階を共通の居間ととらえ、そこで2つの世帯は1つの家族となる。
竣 工:1999年4月
構造規模:鉄筋コンクリート造3階
所 在 地 :東京都世田谷区
用 途:二世帯住宅
敷地面積:458平方メートル
建築面積:132平方メートル
延床面積:291平方メートル
施 工:岩本組
構造設計:MAY設計事務所