前橋の家

第22回INAXデザインコンテスト金賞受賞（平成12年）
ぐんまの家2000　群馬県知事賞（平成12年）

敷地は前橋市内の400坪の更地である。２方向が道路に囲まれ、北側は河川沿いの遊 歩道に接している。また、それなりの広さがある敷地ではあるが，住宅地の中でもあり近隣に対してのプライバシーの確保が要求された。施主は夫婦＋子供で、夫婦とも仕事を持っているため、緊張から開放されたリラックススペースとしての機能が求められた。

■ 分散型配置
住宅部分をいくつかにゾーニングし、分散した配置にすることで、外部空間と内部空間を相互貫入させ、積極的に自然と生活が関わりあうような配置計画とした。

■ 中庭型回遊動線
デッキを持つ中庭を中央に配置し、シャラの樹を家の中心に据え、「シンボルス ペース」とし、家のどこからもこのスペースを感じながら生活できる計画とした。

■ 生成りの素材感
伊豆石、米松、珪藻土、型枠コンクリートブロック（研ぎ出し仕上げ）等、極力 「生成り」の仕上げで使用し組み合わせることで、素材が本来持つ美しさを引き出しながら耐久性のある建物とした。

■ 自然を楽しめる浴室
積極的に緑と自然光を取り入れ、また、サウナ、水風呂、露天風呂等をしつらえる事で、「楽しめる水廻り空間」とした。

住宅建築　2000年4月号掲載