大泉学園の家
■ スケルトンを生かした形態計画
コストを抑えつつ、耐震性を確保するために、プラン形状と柱の割り付けをシンプルにし、要所に耐力壁を設けた。柱・梁等は、充分に余力のある断面形状をもたせ、それらを視覚化する事で、プリミティブな力強さを持った空間をつくり出すことを意図した。
■ 生成(きなり)の素材を用いる
コンクリート、木(主に米松)等の素材をできるだけ「生(き)」のまま扱い、 コンクリートはコンクリートらしく、木は木らしく、ペンキはペンキらしく、鉄板 は鉄板らしく等々...、表現することを意図し、素材の耐久性を引き出しつつ、「人 の住まい」として安心感のある建築とした。
■ 光に満ちあふれたワンルーム空間
1階のプライベートルーム(2つの寝室)以外は、ワンルーム空間としてとらえ、 玄関から2階の居間への動線をオープンとした。また、2階の生活空間は自然光を 極力取り入れ、おおらかなストラクチャーに内包された広がりのある空間を意図し た。
新しい住まいの設計 2000年4月号掲載
竣 工:1998年11月
所 在 地:東京都練馬区
構造規模:木造2階建
用 途:専用住宅
敷地面積:132 平方メートル
建築面積: 52 平方メートル
延床面積:105 平方メートル
施 工:平成建設
設 備:床暖房