弊所が設計に携わらせて頂いた、中浦和の住宅が住宅建築10月号に掲載されました。
所員である谷内の自宅です。
多摩丘陵に近い緑に囲まれた傾斜地に建てられた住宅で、
室内は個室を設けず全居室をオープンにし、
吹抜けで空間がつながっている設計としています。
家で飼っている黒柴が滑らないようにフローリングはボルドーパインのうずくり仕上げのフローリングを使用しています。
外構工事が概ね完了し4月末にお引渡しした太田の家を紹介します。
改築以前からお庭に沢山の樹木がある敷地でした。
今回の改築工事に合わせて、樹木の配置や選定をお施主様自ら行って、
更に素敵な樹木と建物の関係が生まれました。
ウッドデッキの奥はダイニングがあり、引戸を開け放つと、オープンダイニングとなります。またコンクリート打放(杉型枠)の壁がアクセントとなっております。株立ちの樹木が素敵です。
母屋内には2つの寝室があります。1つはスタンダードな主寝室、もう一つがロフトの寝室です。気分にあわせてどちらでも寝ることが出来るなんて楽しいだろうなと思いながら現場監理をしておりました。
バスルームもこだわりの設計で御座います。お施主様のご希望で卵型の独立型の浴槽を選びました。それに合わせて洗面ボールも便器も卵型で統一しました。浴室の壁をあえて一部斜めにし大きな開口部で洗面室とバスルームを視覚的に繋げました。床タイルも斜め壁に平行に貼る設計として、タイル職人さん泣かせの納まりではありました。
弊所がデザイン監修を担当せて頂いた、築地にある分譲集合住宅「ルフォン築地ザ・レジデンス」が竣工しました。
外観(夜景)
外観
アプローチ外観
アプローチ外観(夜景)
アプローチ正面(夜景)
名称:ルフォン築地 ザ・レジデンス
所在地:東京都中央区築地6丁目11番1号
用途地域:商業地域
敷地面積:販売対象面積665.16㎡(建築確認対象面積600.16㎡、私道負担面積65.00㎡)
建築面積:429.79㎡
建築延床面積:4,635.14㎡
規模・構造:鉄筋コンクリート造 地上12階建
総戸数:66戸(事業協力者住戸12戸含む)
間取:2LDK・3LDK
工期:着工平成28年9月1日~竣工平成30年3月23日
竣工:2018年3月
売主:株式会社 サンケイビル
フジ都市開発株式会社
デザイン監修:杉浦英一建築設計事務所
設計・監理:木内建設株式会社一級建築士東京事務所
施工:木内建設株式会社 東京支店
太田の家が竣工に近づいております。
内装の大半は工事を終えて、リビング廻りはほぼ完成しました。
現在は外構廻りの工事を主に進めております。
リビングの内観です。リフォーム以前のリビングは天井板がありましたが、
既存母屋の広い小屋裏空間を新しいリビングと繋げることで、気積の大きな
広がりのある空間とすることを計画しました。
ロフトを設けたいというお施主様のご希望を叶えることが出来ました。
リフォーム前→後では大きく印象が変わる空間となり、リフォームの凄さ、
工務店の方々の技術力の賜物だと感じました。
ロフトに上がる階段はリビングからのアクセントともなるように螺旋階段
としました。螺旋階段の裏には天井付近までの大きな本棚を設置しました。
本棚の棚板と螺旋階段が干渉する部分は丸く切り抜いて頂きました。
棚板も無垢材で厚み=50とすることで仕切板間隔が広がりよりダイナミック
な本棚が実現出来ました。
キッチンはお施主様の強いご要望からブルトハウプ社製のアイランドキッチン
としました。壁面のツールキャビネットと含めてウォールナットの仕上としました。
とても存在感のあるキッチンで、料理をするのが勿体ないくらい、物体として
とても魅力的なキッチンになったと思います。
既存の玄関ポーチは純然たる和風の屋根が掛かっておりましたが、
改修後の印象をもう少し現代的に出来ないかと設計検討しました。
Lの字型に壁~屋根を構成し、スクエアなフレーミングとすることで、
ポーチ裏側に広がる庭の樹木を切り取るような意匠でまとめました。
現在進行中の外構では、奥のガレージに導く車路を施工しております。
単純な車路では楽しくないので、樹木に沿って大きくカーブするように
計画しました。敷地内に小さなレース場ができるような気になる規模です。
現状は敷地の半分まで通っておりますが、いつか敷地1周できるような
道が開通するかもしれません!
全て完成まであと一息です。
現場近くの素敵なお店に連れて行って頂きました。
遠方からお見せを訪れる方も多いとのこと。
納得の美味しくて素敵なレストランでした。
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
1999年に竣工した住宅のリフォームに関わらせて頂きました。
建て主様の住まいに併せて、キッチンをより広く使い易くという事で
レイアウト・仕様変更だけでなく、既存のダクトスペースを利用した間接照明を設ける等の
ちょっとした工夫も行いました。
設計させて頂いた建築のリフォームに関わらせて頂けることは、私共にとってもとても
嬉しい事です。
当時の様子↓
雑誌掲載時の写真↓
末尾ながら年の始めに皆様のご健康とますますのご発展をお祈り申し上げます。
築地計画エントランスモザイクの最終打ち合わせに東京藝術大学教授工藤晴也先生のアトリエに行ってきました。
順調に進めていただいていました。
2月末の作品完成が楽しみです。
尚、工藤教授のアトリエ併設ご自宅は弊所が設計させていただいております。
寄居の家が竣工いたしました。
澄んだ秋空に建物も映えます。
私も現場途中から引き継ぎましたが、初めて見た時は軸組の迫力に圧倒されました。
思わず、見上げる写真が多くなります。
リビングと和室↓
先のブログの説明にもある様に、扇垂木もこの家の特徴の一つです。
軒裏のデザインにこだわるのは日本建築家ならではという話もありますが、扇垂木はそもそもは社寺建築の技法。
高度な技術や大陸と日本との感覚の差もあり、あまり見られなくなった様ですが、ここにきて先祖返りしていくようなデザインの流れが面白く感じます。
↓この辺りの細部は大工さんの拘り。
マツの丸太梁にヒノキ、ケヤキの柱、杉材等お手持ちの材木をふんだんに使用させて頂きました。
当時の製作の様子も合わせて、是非ご覧ください。
「寄居の家」扇垂木の様子
「寄居の家」棟上げ
「寄居の家」手刻みの様子
「寄居の家」材木の様子
お施主様の、大きなお力添えもあり無事竣工の運びとなりました。
この場をお借りして改めてお礼申し上げます。
(Mata)