阿佐ヶ谷プロジェクトの現場です。
今週より外部足場の解体が始まり、いよいよ建物がお目見えして来ました。
現場では建物内外に渡り、竣工めがけてまっしぐらに工事を進めている状況です。
免震装置の振動試験などがあるため竣工は来年2月ですが、上屋自体は来月にはほぼ完成する予定です。
乞うご期待下さい。
以前東北方面に旅行に出かけた時に、非常に興味深い空間の仏堂を見てきました。
福島県の会津若松にある”さざえ堂”という建物です。正式名称は円通三匝堂
(えんつうさんそうどう)というらしいのですが、外観がサザエの貝殻に似ている
ことから”さざえ堂”と言われるとのこと。
外観がサザエの貝殻のような形をしておりますが、内部は外観からも想像できる
ような”2重螺旋の構造”になっております。
堂内は一続きの回廊となっており、昔は順路に沿って三十三観音や百観音などが配置され、
右回りに三回匝る(めぐる)ことで参拝できるようになっていたとのことです。
内部の構造は中央のコアに向う梁と、螺旋状に上がって行く登り梁が綺麗な架構を組んで
おり、江戸時代にこのような木造建築を造る技術に関心させられました。
そしてこの建物の空間の大きな特徴である”2重螺旋構造”という言葉の響きが好きで、
楽しげな空間が造れるのではないかと錯覚してしまいます。
順路に従って内部の写真を並べてみたいと思います。
ぐるぐる廻りながら一筆書きの内部空間です。先へ先へずっと続いて行く回廊は、大げさに
言うと閉塞感と無限性が同居した不思議な空間だと感じました。
先が見通せないことは閉塞的ではありますが、「この先にはまだまだ空間が続いているんだ!」
という心理的な空間の広がりを感じられる要素は普段設計している住宅にも生かせると思いました。
”先の見通せない空間の豊かさ”や”隣の部屋とどう接続させるか”などなど最近私の興味のある
キーワードです。
(USU)
「前橋の家」が着工しました。
スペースに恵まれた敷地に、ゆったり配置した住宅です。建物で中庭を囲う様に平入瓦屋根のアプローチを
設けています。
現場は根切りに入ったところです。柱状の地盤改良の頂部がわかります。
工場では構造材にが用意され、墨付けをしています。
今回はプレカットではなく。手刻みで加工をおこなっています。
現在エクスナレッジから発行されております、マイホームプラスvol.22に
私達が設計しました「高輪の家」が掲載されています。
宙に浮いたガルバリウム鋼板の塀が構成する立体的なコートハウスが特徴の家です。
本誌特集「多世帯で暮らす家づくり」の中では、多世帯住宅の設計ポイントについて
杉浦からのコメントも添えて紹介しておりますので、是非御覧になって下さい。
この度、吉祥寺北町の家が竣工いたします。
敷地は市街地から少し離れた閑静な住宅街にあり、庭木や公園の樹木など緑の多い地域です。
建物は南側の庭を囲むようにリビング・ダイニング、和室を配置した半コートハウス形式をしており、家のどこにいても庭を感じることが出来ます。
また、木製サッシを開け放つことで和室とリビングがコートを介して一体となり室内に居ながらより外部を感じられるようにしました。
庭と共にゆっくりと時間の流れる落ち着いた雰囲気の住宅をめざしました。
下記の通りオープンハウスを開催致します。
日時:10月23日(土)11:00~17:00
場所:武蔵野市吉祥寺北町4丁目
交通:JR中央線吉祥寺駅よりバス8分徒歩2分
詳しい情報をお求めの方は下記メールホームにご連絡下さい。
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昨今の環境問題は建築界への影響も多大でヒートアイランド現象対策や環境負荷低減は不可欠となっています。そんな折、壁面緑化した建物を見かけることも多くなりましたが・・・
「なんだこれは!」5階にも届く一面の緑のカーテン! まあ直射日光による冷房負荷は減ると思いますが、逆に室内が暗くなってしまって照明負荷は増えそうな・・・・。あとメンテナンスも大変そうだな〜 虫はこないのかな〜外壁に影響ないのかな〜と感心するよりも疑問点の方が多いのは私だけでしょうか?
本当に環境のためになってるんですよね? 杉○区役所さん!
広尾駅近く敷地の地下1階地上3階建ての住宅の計画です。
最上階はサンルームと屋上となっており、ちょうど今くらいの季節には
気持ち良くすごせる空間となっています。
ファサードの格子は検討中ですが、フラットバーを編んでデザインと構造が一体となるような
コンセプトで考えております。
先週まで私たちの事務所にオープンデスクの学生達が来ていました。
オープンデスクとは建築を志す学生達が設計事務所などで実際に働いて実務を体験できる制度で毎年、夏期休暇などの長期の休みの時期になると学生達が訪ねてきます。
写真は先日吉祥寺の家2の現場で撮ったものです。
取り付いたばかりの鉄骨階段に並んでもらいました。
学生時代に生の現場を見ることは本当に良い経験になると思います。
2週間程度の短い期間だったかと思いますが実務や現場で得た経験を今後に生かしてもらえたらと思います。
今回、オープンデスクに来ていた皆さん頑張ってください。
先日房総半島の長南町という所に行く機会がありました。目的地は別にありました
が、ついでにどこかおもしろい所はないだろうかと地元で聞いてみた所、「笠森寺」
という所を教えて頂きました。
ついでだったので特に期待をしていなかったのですが、思いがけず興味深い建築
を見ることが出来ました。
この「観音堂」という建物は、一度焼けているので1590年代に再建されているよう
ですが、元は1028年に建てられた天台宗の建物です。
「四方懸造り」といって、日本ではこの建物だけしかない形式ですが、簡単に言うと
四角形の平面プランの建物の全ての面が崖に面して建っています。
力強い架構が崖の上にしっかりと根を張って、何か樹木の力強さをそのまま建物にした
ようにも見えます。
アプローチは長い階段をずっと登らされますが、登りきった所で一度建物の全景を見せ
られる作りになっており、どのように建っているかを知らされた状態で建物の中に入
って行くことになるので、非常に緊張感があります。この辺りの演出は建てた人の計算
にしっかり入っていると思います。
は意図的にスリルを面白がらせる遊び心が潜んでいるようにも思えました。
阿佐ヶ谷プロジェクトの現場近くの商店街で七夕祭りが行なわれています。
パールセンターという数百メートルに及ぶアーケードが一面、七夕飾りで覆われる姿は大変華やかで、大人でも思わず暑さを忘れてはしゃぎたくなります。
昭和29年から続いている伝統のあるお祭りで、すっかりこの地域の風物詩となっているようです。
8月9日(月)まで行なわれるそうですので、皆様もこの週末、出かけてみては如何でしょうか?
ハクション大魔王がお出迎え。
実は通常の七夕飾りだけでなく、色々なキャラクターの張り子が次々と現れます。
小惑星探査機「はやぶさ」もありました。健気に任務を全うする姿、感動しましたね。