菊竹清訓先生が先日亡くなられました。私が10年間お世話になった内井昭蔵先生が修行したのが菊竹事務所で、私自身も菊竹先生から数多くの事を教わりました。雑誌「建築知識」3月号に28人の建築家の追悼文が出ており、私も寄稿させていただきました。
菊竹先生のご冥福をお祈り申し上げます。(sugi)
それにしてもこの本の厚さはかつてないものですね。
この度竣工しました、南麻布プロジェクトのルーバーについてです。二階レベルのリビングに面してデッキテラスと目隠しのためのルーバーを設けました。間口約10メートルを飛ばす大きな梁や、デッキ裏の床梁が無骨に見えてこないためにはどうしたらよいか検討しました。そこで、外部からの視線を遮る斜めの矢羽根模様のようなルーバーそのものが梁となり、同じ構成が床梁および手摺にも展開するデザインとしました。
意匠と構造が一体となり、道路からも、室内からも、軒裏面も見せられる表裏のないデザインをめざしました。(shu)
以前設計した「辻堂の家」が、雑誌「ディテール」に掲載される事になり、この度取材と撮影がありました。久しぶり(5年ぶりくらい)に訪問しましたが、壁や床の木の色が大分濃い色にエイジングしていました。無垢の木を使用していますが、やはり時間が経つとその良さがわかります。
取材は「テント屋根」についてのもので、屋根自体は竣工当時より少し汚れはついていましたが、相変わらず美しい空の光を室内に導いてくれていました。
なにより、とてもきれいに住んでいただいているのが、設計者冥利につきます。(SUGI)竣工当時の写真と比べると、大分色が落ち着いてきているのがわかります。
この椅子は杉浦事務所オリジナルデザインのものです。
東久留米の知的障害者入所更生施設「ライフパートナーこぶし」は、竣工後12年を経過し、外装の汚れが目立ってきたため、洗浄・吹き替え・塗装工事を行ない、見違えるほどきれいになりました。
内装もだいぶ傷んでいる部分もあるのですが、見学にこられるかたから、「この建物は雰囲気がいいですね」とのご意見を頂戴する とのことで、施設特有の病院的な雰囲気を排除し、あくまでも家庭の延長線上の「我が家」であることを設計コンセプトとしたことを、12年経った今でも評価頂けていることに感謝いたします。 (KAZU)
以前私達が設計しました「吉祥寺の家2」と「浜田山の家」がエクスナレッジから出版されています「建築知識2月号」に掲載されています。
「吉祥寺の家2」は和室の納まりについて、「浜田山の家」についてはオーディールームの仕様について紹介されています。
少し専門的な内容となっていますが、是非お手にとって御覧下さい。
*HP内のWorksの中から竣工写真が御覧になれます。
「吉祥寺の家2」↓
http://www.sugiura-arch.co.jp/works/2010_KJJ2/index.html
「浜田山の家」↓
http://www.sugiura-arch.co.jp/works/2002_HAM/index.html
11月の上棟しました「代田の家」の進行状況です。
年始から断熱工事にとりかかっています。
今回はセルローズファイバーという古新聞紙を主原材料としたエコな断熱材を用いています。
写真はセルローズファイバーを吹き込む為のシートを貼り付けている状況です。
よく使うグラスウール(断熱材)と異なり、先行して電気の配線工事も行っております。
外観の様子です。塔屋の部分も姿を現し板金作業がほぼ完了しております。
軒先等をシャープに見せるなど工夫しています。
Mata
2012年の初めにふさわしい写真を ということで、昨年末に訪れた奈良の薬師寺です。
国宝である薬師寺の東塔は、創建時から1300年の年月を重ね、その老巧化から将来に残すための改修工事に踏み切ったようですが、平成30年までの長期に渡り、解体・修理が行なわれるようです。
工事方法の詳細はわかりませんが、現在、東塔の横に巨大な足場のみの仮設物がたちあがり、工事の困難さ・慎重さが伝わってきます。
薬師寺東塔は各層に張り出した裳階(もこし)により、他の寺社の塔とは異なる形状で、屋根の重なりが美しいリズムを醸し出しています。
再建された西塔や、薬師寺全体の伽藍配置を目の当たりにすると、当時の美学や技術力の高さが感じられます。 (kazu)
主に東欧の珍しいおもちゃを集めたお店で、思いがけずぬいぐるみに目が留まってしまいました。高さ5cmほどの文字通り手乗りサイズのものですが、生き生きとした愛嬌を湛えています。鳥が好きな祖母へのクリスマスプレゼントにする事にしました。
ぬいぐるみをはじめて作ったとされ、テディベアで有名なドイツの「シュタイフ社」の東ドイツ時代のビンテージだそうす。職人の手作業で、1つ1つの表情が違っています。極端なデフォルメや擬人化したキャラクターとせずに愛嬌を込める作り手の姿勢に感じるものがあります。
同じお店で見た、東欧から買い付けたおもちゃの家具だそうです。キッチンセットの高さが20cmくらいです。これも手仕事で良くできており、全ての引出や扉はしっかりと開くようになっています。
女の子ならきっと中におもちゃのアクセサリーなど隠したくなりますね。
周りの人の出産祝いなどで、子供の頃以来おもちゃを真剣に選ぶ機会があり、昔と違って作り手の立場でおもちゃを見るようになってみると、良く考え抜かれているなあと感じる事が多いです。
住宅建築において長く愛される愛嬌のある空間ってどんなものだろうと考える思わぬきっかけでした。
(choina)
東京都現代美術館で開催中の展覧会に行ってきました。
『建築、アートがつくりだす新しい環境-これからの"感じ"』
環境や都市の問題など、とりまく状況の変化に対して、建築家・アーティストがどのように捉え、どのように空間をつくっていくのか、提案や実際の試みを模型や映像等で見せています。
それらの提案は世界各地の地域性や、技術、多様な思考・手法によって導き出されており、新しい発見や刺激を受けました。
私たちが設計をしている一つ一つの住宅にも、新しい風景をつくりだす要素を持ち合わせていることを意識すること、また周囲への責任を持つべきであることを改めて考えさせられた、良い展示でした。(aki)