昨年も大変お世話になりました。
本年もどうぞ、宜しくお願い致します。
2014年は、多くの住宅が皆さまのご協力のおかげで竣工となりました。
竣工写真はまだ完全には揃っておりませんが、弊所HPのWORKSにて
一覧がご覧になれますので是非ご覧になってください。
上記WORKS内にある「目黒の家3」も昨年、夏に竣工した住宅です。
ちょうど年末に竣工写真を撮影させて頂けました。
(↓これは、写真家の方にとって頂いた写真です)
その他の写真も下記サイトにてご覧になれます。
(Mata)
この度、伊豆長岡の家が竣工いたしました。
木造平屋建ての伸びやかな家は
二つのボリュームで中庭を囲うことで、
外観は軒を抑えたシャープな印象に、
内部は異なった天井高を持つ空間となっています。
前面道路との高低差をアプローチの傾斜で解消することで
軒が段々と近づき、落ち着きのあるポーチとなり、
玄関を上がるとフラットな内部空間となります。
植栽が入ることでより一層豊かな空間になりました。
リビングとダイニングの間の格子戸は
普段開けている時は一つの格子となり空間を緩やかに区切り、
閉めることでそれぞれの空間に分ける役割をします。
ダイニングの北側に開いた窓は天空光で光を取り入れ、
中庭、渡り廊下、小中庭、車庫と見通すことができます。
キッチンの天板は5mm厚のステンレスの無垢材を使っています。
朝日の入る廊下
温泉を通した水盤のような浴槽。
浴室は地窓にし、浴槽を床に埋め込むことで
外からの視線を遮り、風呂に入った時に違った景色が現れます。
大らかな建主様ご家族と、職人集団の加殿木工さんとで
伸びやかで大らかな住宅をとても充実した時間の中で創れたこと、
とても感謝しております。今後ともよろしくお願い致します。
(ino)
昨年より浜松市にて現場監理していた住宅が外構工事を残して竣工したので、
写真にて建物の紹介を致します。
①コンセプト ~高低差のある南北の庭を繋ぐ家~
新築前の家が南側と北側に広く木々が沢山植えられたすばらしい庭があり、
日本間と廊下を介して、わずかに繋がるような現状でした。
この2つの庭を積極的に繋ぐことで、敷地の特性と魅力が増すのではないか
と考えました。2つの庭を繋ぐことは視覚的な開放感と、南北の通風を確保
できるので、快適な環境も設計できるのではと考えました。
北側から南側を見る
南側から北側を見る
②外観
外壁はコンクリート打放(杉型枠W=150)とマジックコート左官仕上の2つの
素材で仕上げました。マジックコートで仕上たボリュームは上記①コンセプト
の南北の抜け部分の両側に配置される建物部分とし、コンクリート打放(杉型枠)
で仕上たボリュームは上記の両側に配置されるボリュームの上に乗ってくる部分
としました。コンセプト①をより明快に表現するために2つの異なる素材を用い
ました。
北西側の外観
西側の外観
南西側の外観
③デザインモチーフを揃える
外部の門扉や面格子はスチール材で製作しました。スチール材は溶接性も高く、
アルミ材よりも重厚であり私自身も好きな素材です。スチールの欠点としては
錆に対してあまり強く無くメンテナンス費用がかかる素材でもあります。
錆に強いスチールとする為に、溶融亜鉛メッキ処理をした上にグラファイト塗装
という鉛成分を含んだ塗装をしました。黒くマットな色となる為、ロートアイアン
のような雰囲気になります。
門扉2つと面格子が西側道路から同時に見えてくるので、それらのデザインを
統一しました。密な格子にすると光が十分に室内に届かないので、軽快でかつ堅牢
に見える格子を目指しました。
面格子
両開き門扉
片開き門扉
④夕日に照らされるアプローチ
敷地の西側に大きな道路がある為、夕日に長時間照らされる玄関となります。
この玄関は確認申請上は地階にあたるのですが、この夕日が室内をオレンジ色
に照らす明るい空間になりました。
ルイス・バラガンの建築でも室内に入る夕日が黄金色の空間に演出しており、
光の変化を室内の印象をガラッとかえる要素として捕らえていることに習いたい
と思っております。
アプローチ・ポーチ
玄関ホールから玄関扉を見る
低い角度から入ってくる夕日
⑤室内に入ってくるコンクリート打放(杉型枠)と階段室
外壁のコンクリート仕上を室内に延長し、箱の構造要素を明快に表現しました。
このことで、珪藻土仕上の内壁の中に異質なコンクリートの壁面が地階~2階
までの縦方向に力強く存在感をもって立ち上がりました。
力強いコンクリート面とは対照的に階段はエッジ部をR面処理をして珪藻土仕上
としたことで、柔らかな雰囲気としました。木製手摺の90°曲がり部も柔らかい
カーブのまま繋ぎました。
カーブ形状の木部はかなり高度な技術が必要なのですが、大工さんもよく取り付け
て頂いたと、技術に感心させられます。
コンクリート壁面の上部にトップライトを設けて、地階まで自然光が落ちるよう
にしました。
玄関からホールを見る
ホールから幅広階段を見る
踊り場から階段カーブ方向を見る
踊り場2からトップライト方向を見る
⑥南北の庭を繋ぐ空間でもあるリビング
リビングは天井の高い吹抜とし、西側にハイサイドライトを設け夕日が
リビングにも入ること考えました。時間帯によっては室内の珪藻土壁を
なめるような角度に夕日が入ってきて、左官仕上のコテ模様がグッと浮
き出てくることもあります。
床面のタイルは平田タイル(DTW-6060WR)の模様面と無地面をミックス
して貼りました。アンティーク調の柄が所々入ってくることで、タイル
仕上特有のノッペリ感が無くなりました。
リビング南西方向を見る
リビング西方向を見る ハイサイド窓がある
テレビ台家具の背面にレンガタイルを貼った
リビングからキッチン方向を見る
⑦アイランドキッチン
リビングダイニングの東側にアイランドキッチンを設けました。
リビングから主寝室に行く動線の部分にキッチンが配置されるので、
通路も兼ねられるアイランド型の必要性がありました。
この配置はリビングから東庭へ抜けを創ることに繋がり、3方向に
視界が抜ける空間になります。キッチンの天板は白色のサイルストーン
としました。食器棚の中段をガラス扉とし、ディスプレイ用のお皿で
奥様が演出して頂く空間となりました。
キッチン西面を見る
キッチン北西を見る
⑧和室
和室はモダンに崩す和室ではなく、スタンダードな和室になるように
設計しました。天井は杉板(中杢)を目透かし張りとし、アクリワーロン
の光天井としました。畳は備後畳としたので、経年変化による綺麗な
黄金色になっていくことに期待したいと思います。
光天井
床の間
⑨客用便所・洗面室
真鍮色のタオル掛け・ペーパーホルダー・水栓等で統一し、
室内を落ち着いた空間となるように考えました。
洗面室は外壁に面していないので、窓を設けることが困難であったので、
トップライトを鏡の上に設けることで自然光を取り入れました。
自然光が落てくる壁面にゴツゴツしたテクスチャのモザイクタイルを貼り、
タイルのテクスチャが浮き出てくることを期待しました。
また室内の幅を広く取って、車椅子対応を可能な設計としました。
洗面室から階段方向を見ると、コンクリート打放面が建具枠に縁取られて、
ピクチャウィンドウのように見えました。
設計で意図していなかった発見が出来て、一人でほくそ笑んでしまいました。
客用便所から洗面室を見る
洗面室から階段方向を見る
浜松の家では、建て主様の家作りに対しての強い思いと、パワフルに走り廻る
元気な姿に私自身も良い家になるための思いを加速させることができ、とても
充実感のある現場監理が出来ました。
長い期間、お付き合い頂いた施工者様にも感謝をしております。
まだ、外構工事が残っており、南北の庭に綺麗で力強い植栽を植えて、より
良い住環境を建て主様にお引渡ししたいと思います。
外構が完成したら、またブログにアップさせて頂きます。 (USU)
代沢の家の内覧会が終わりました。
多くの方にご来場いただきありがとうございました。
植栽の彩りが建物を一層引き立たせています。
外観
二世帯共有のギャラリー空間
1Fは大きく庭に開いたLDK
北側天窓からの天空光による明るいキッチン
3Fは隣地との高低差により眺めのいいLDKを実現しました。
この度、私達が設計監理して参りました「代沢の家」が竣工致します。
お施主様のご厚意により下記のようにオープンハウスを実施させて頂くことになりました。
日時:11月30日(日)13:00~17:00
場所:世田谷区代沢
ご興味のある方は折り返し案内状をお送りさせていただきますので、ご連絡ください。
kazu@sugiura-arch.co.jp
たまには事務所周辺の「食レポ」を。
銀座でランチと聞くと、お値段もなかなか;
と思いきや、味はもちろん、値段もお手頃価格で私達の胃袋をつかんでくれる
ご飯処が多くあります。
中央通り沿いにある創作レストランHotomeki(ホトメキ)さんも当事務所が良くお世話になっているレストランのひとつです。
(↓銀座一郵便局のすぐとなりです)
和食・洋食と約20種のメニューをそろえ、
特におススメ定食には季節のスイーツもついてくる杉浦所長もオキニの一品。
健康診断前の突貫体調調整という事で禁欲的な岩窟王生活を送るスタッフも
目の前のスイーツと所長のお心遣いに甘えて頂きます。。。
美味!!!!
因みに、
11/25(火)にはテレ東の「昼めし旅」という番組PM11:45~(ホトメキさんの紹介は12:30頃から)
銀座の隠れ家レストラン Hotomeki
でも紹介されるとの事!
事務所にお立ち寄りの際は、近くですので是非足をはこんでみては。。。
(Mata)
静岡県の浜松市にて設計監理していた住宅が11月中旬に完成する状況です。
これまでもブロブにて度々模型写真などをご紹介してきましたが、
高低差のある南北の庭を繋ぐ家」というコンセプトは実現できております。
南北に抜けの良いリビングは気持ち良い風が通り抜けて、夏場の作業でも
熱気がこもることなく、それなりに快適に職人さんも作業されていたと思います。
現在の状況を写真にてご紹介致します。
① 外観はマジックコートの左官仕上とコンクリート打放(杉型枠)
西側外観ですが、マッシブなボリューム感を強調する意匠的な理由と
西日対策もあり、開口部は限定的に設けました。
② 南北に抜けのある空間
手前の壁に付いている黒い縦ラインは庇からの雨落ちをデザインしました
③ 外構の擁壁も杉型枠とした
全体の雰囲気と統一する為に、道路側の境界擁壁の仕上も杉型枠としました。
④ 外観の夜景
キュービックなボリュームの連続感が道路側からよく見えます。
⑤ 杉型枠のテクスチャ
杉型枠はパネコートの打放よりも壁の表面が荒々しくて存在感があって良いと思います。ポツポツあいている開口はペット犬が外に顔を出すために造りました
⑥ 玄関ポーチの軒裏に木を張りました
⑦ 全体的にクラシカルな雰囲気となるようにしました
幅の広い大階段とアーチ状の階段下のニッチスペースを造りました
タイルは模様有りの普段我々が使うタイルとは少し雰囲気を変えてみました
⑧ トップライトを多用しました
西側の外観が開口部が少ないので、エントランス~階段あたりの空間が暗い雰囲気だったので、トップライトを所々に設けて、効果的な光を室内に取り入れました。暗い空間に入ってくる光は壁のテクスチャが浮き上がってきます。
⑨ リビングの開口部の位置を工夫しました
2枚の写真の上部の四角い窓が正体するようにし、室内からリビング吹抜を介して街並みが見えます。
トップライトからの光がリビング側と奥の部屋の両方に落ちるように工夫しました。
残り少しですが、もうひと頑張り致します。
(USUI)