2013年の3月末にエクスナレッジ社より出版させて頂きました
「美しい住宅をつくる方法」がこの春、新装ワイド版となって改版されます。
日程が近づきましたら詳細をまたお伝えします。乞うご期待くださいませ!
初版本の製作模様はこちら↓
本製作模様「本、だします。」
ちょうど2年前も同じく、皆と良い本を作ろうと勤しんでいた事が懐かしく思えます。
(Mata)
2013年の3月末にエクスナレッジ社より出版させて頂きました
「美しい住宅をつくる方法」がこの春、新装ワイド版となって改版されます。
日程が近づきましたら詳細をまたお伝えします。乞うご期待くださいませ!
初版本の製作模様はこちら↓
本製作模様「本、だします。」
ちょうど2年前も同じく、皆と良い本を作ろうと勤しんでいた事が懐かしく思えます。
(Mata)
久しぶりの茶室見学シリーズ?です。(さぼってたワケではありません^^;)
だいぶあいてしまったので宜しければ過去の記録も。。。
今回は、少し肩の力をぬいてコンペによる茶室です。
先週まで「横浜建築際2015」内で行われました、茶室コンペです。
「一番小さな交流のかたち」というタイトルで利休の待庵と同様2畳という空間に
対して全国の建築家から案を募っています。
優秀賞に選ばれた3案は10万円程度の予算で実際に会場に設営されています。
↑設営されている茶室
100円均一のバスケットかごを組み合わせた案やケント紙でアーチを作って組み立てた案などコンペならではの面白い茶室です。
↓こちらの案は杉の角材とパイプシャフトを上手く組み合わせた案です。見た目とは異なって実際に触ったりすると非常にシンプルな仕組みで構成されています。
↓躙り口から中を覗くと、角材の長さによって天井の高さが異なり、伝統的な構成にもある天井高によるヒエラルキーを表しているかの様です。
↓私も年末年始の正月休みを利用して1案応募してみました。
杉浦が得意としていた「一筆描き」のデザインをコンセプトに、1枚のパネル材を立体的に折り曲げて出来る空間の中に誘いの露地と茶室を包みこんだ案です。
まだまだ試したいアイディアがあるのでまた来年もトライしたいと思います!
(Mata)
新宿パークタワー1Fのショールーム
入られて正面のスペースにて模型を展示させていただいております。
会場の様子
弊所の展示
アクセスもよく、他社展示も含め充実した展示内容となっております。
お近くにお越しの際には、是非お立ち寄り頂きご高覧賜りたく存じます。
宜しくお願い致します。
前回の記事にてお知らせいたしました、
「夢のある住宅模型展」が来週より約1週間
東京ガス新宿ショールームにて開催されます。
http://www.tg-showroom.com/tokyo-gas/event/?scn=result&id=3658
弊所からは「中浦和の家」の模型を出展致します。
http://www.sugiura-arch.co.jp/work/2012_NUR/
1/30の大きなホワイト模型のほか、構造コンセプト模型も展示いたします。
昨年も大変お世話になりました。
本年もどうぞ、宜しくお願い致します。
2014年は、多くの住宅が皆さまのご協力のおかげで竣工となりました。
竣工写真はまだ完全には揃っておりませんが、弊所HPのWORKSにて
一覧がご覧になれますので是非ご覧になってください。
上記WORKS内にある「目黒の家3」も昨年、夏に竣工した住宅です。
ちょうど年末に竣工写真を撮影させて頂けました。
(↓これは、写真家の方にとって頂いた写真です)
その他の写真も下記サイトにてご覧になれます。
(Mata)
この度、伊豆長岡の家が竣工いたしました。
木造平屋建ての伸びやかな家は
二つのボリュームで中庭を囲うことで、
外観は軒を抑えたシャープな印象に、
内部は異なった天井高を持つ空間となっています。
前面道路との高低差をアプローチの傾斜で解消することで
軒が段々と近づき、落ち着きのあるポーチとなり、
玄関を上がるとフラットな内部空間となります。
植栽が入ることでより一層豊かな空間になりました。
リビングとダイニングの間の格子戸は
普段開けている時は一つの格子となり空間を緩やかに区切り、
閉めることでそれぞれの空間に分ける役割をします。
ダイニングの北側に開いた窓は天空光で光を取り入れ、
中庭、渡り廊下、小中庭、車庫と見通すことができます。
キッチンの天板は5mm厚のステンレスの無垢材を使っています。
朝日の入る廊下
温泉を通した水盤のような浴槽。
浴室は地窓にし、浴槽を床に埋め込むことで
外からの視線を遮り、風呂に入った時に違った景色が現れます。
大らかな建主様ご家族と、職人集団の加殿木工さんとで
伸びやかで大らかな住宅をとても充実した時間の中で創れたこと、
とても感謝しております。今後ともよろしくお願い致します。
(ino)
昨年より浜松市にて現場監理していた住宅が外構工事を残して竣工したので、
写真にて建物の紹介を致します。
①コンセプト ~高低差のある南北の庭を繋ぐ家~
新築前の家が南側と北側に広く木々が沢山植えられたすばらしい庭があり、
日本間と廊下を介して、わずかに繋がるような現状でした。
この2つの庭を積極的に繋ぐことで、敷地の特性と魅力が増すのではないか
と考えました。2つの庭を繋ぐことは視覚的な開放感と、南北の通風を確保
できるので、快適な環境も設計できるのではと考えました。
北側から南側を見る
南側から北側を見る
②外観
外壁はコンクリート打放(杉型枠W=150)とマジックコート左官仕上の2つの
素材で仕上げました。マジックコートで仕上たボリュームは上記①コンセプト
の南北の抜け部分の両側に配置される建物部分とし、コンクリート打放(杉型枠)
で仕上たボリュームは上記の両側に配置されるボリュームの上に乗ってくる部分
としました。コンセプト①をより明快に表現するために2つの異なる素材を用い
ました。
北西側の外観
西側の外観
南西側の外観
③デザインモチーフを揃える
外部の門扉や面格子はスチール材で製作しました。スチール材は溶接性も高く、
アルミ材よりも重厚であり私自身も好きな素材です。スチールの欠点としては
錆に対してあまり強く無くメンテナンス費用がかかる素材でもあります。
錆に強いスチールとする為に、溶融亜鉛メッキ処理をした上にグラファイト塗装
という鉛成分を含んだ塗装をしました。黒くマットな色となる為、ロートアイアン
のような雰囲気になります。
門扉2つと面格子が西側道路から同時に見えてくるので、それらのデザインを
統一しました。密な格子にすると光が十分に室内に届かないので、軽快でかつ堅牢
に見える格子を目指しました。
面格子
両開き門扉
片開き門扉
④夕日に照らされるアプローチ
敷地の西側に大きな道路がある為、夕日に長時間照らされる玄関となります。
この玄関は確認申請上は地階にあたるのですが、この夕日が室内をオレンジ色
に照らす明るい空間になりました。
ルイス・バラガンの建築でも室内に入る夕日が黄金色の空間に演出しており、
光の変化を室内の印象をガラッとかえる要素として捕らえていることに習いたい
と思っております。
アプローチ・ポーチ
玄関ホールから玄関扉を見る
低い角度から入ってくる夕日
⑤室内に入ってくるコンクリート打放(杉型枠)と階段室
外壁のコンクリート仕上を室内に延長し、箱の構造要素を明快に表現しました。
このことで、珪藻土仕上の内壁の中に異質なコンクリートの壁面が地階~2階
までの縦方向に力強く存在感をもって立ち上がりました。
力強いコンクリート面とは対照的に階段はエッジ部をR面処理をして珪藻土仕上
としたことで、柔らかな雰囲気としました。木製手摺の90°曲がり部も柔らかい
カーブのまま繋ぎました。
カーブ形状の木部はかなり高度な技術が必要なのですが、大工さんもよく取り付け
て頂いたと、技術に感心させられます。
コンクリート壁面の上部にトップライトを設けて、地階まで自然光が落ちるよう
にしました。
玄関からホールを見る
ホールから幅広階段を見る
踊り場から階段カーブ方向を見る
踊り場2からトップライト方向を見る
⑥南北の庭を繋ぐ空間でもあるリビング
リビングは天井の高い吹抜とし、西側にハイサイドライトを設け夕日が
リビングにも入ること考えました。時間帯によっては室内の珪藻土壁を
なめるような角度に夕日が入ってきて、左官仕上のコテ模様がグッと浮
き出てくることもあります。
床面のタイルは平田タイル(DTW-6060WR)の模様面と無地面をミックス
して貼りました。アンティーク調の柄が所々入ってくることで、タイル
仕上特有のノッペリ感が無くなりました。
リビング南西方向を見る
リビング西方向を見る ハイサイド窓がある
テレビ台家具の背面にレンガタイルを貼った
リビングからキッチン方向を見る
⑦アイランドキッチン
リビングダイニングの東側にアイランドキッチンを設けました。
リビングから主寝室に行く動線の部分にキッチンが配置されるので、
通路も兼ねられるアイランド型の必要性がありました。
この配置はリビングから東庭へ抜けを創ることに繋がり、3方向に
視界が抜ける空間になります。キッチンの天板は白色のサイルストーン
としました。食器棚の中段をガラス扉とし、ディスプレイ用のお皿で
奥様が演出して頂く空間となりました。
キッチン西面を見る
キッチン北西を見る
⑧和室
和室はモダンに崩す和室ではなく、スタンダードな和室になるように
設計しました。天井は杉板(中杢)を目透かし張りとし、アクリワーロン
の光天井としました。畳は備後畳としたので、経年変化による綺麗な
黄金色になっていくことに期待したいと思います。
光天井
床の間
⑨客用便所・洗面室
真鍮色のタオル掛け・ペーパーホルダー・水栓等で統一し、
室内を落ち着いた空間となるように考えました。
洗面室は外壁に面していないので、窓を設けることが困難であったので、
トップライトを鏡の上に設けることで自然光を取り入れました。
自然光が落てくる壁面にゴツゴツしたテクスチャのモザイクタイルを貼り、
タイルのテクスチャが浮き出てくることを期待しました。
また室内の幅を広く取って、車椅子対応を可能な設計としました。
洗面室から階段方向を見ると、コンクリート打放面が建具枠に縁取られて、
ピクチャウィンドウのように見えました。
設計で意図していなかった発見が出来て、一人でほくそ笑んでしまいました。
客用便所から洗面室を見る
洗面室から階段方向を見る
浜松の家では、建て主様の家作りに対しての強い思いと、パワフルに走り廻る
元気な姿に私自身も良い家になるための思いを加速させることができ、とても
充実感のある現場監理が出来ました。
長い期間、お付き合い頂いた施工者様にも感謝をしております。
まだ、外構工事が残っており、南北の庭に綺麗で力強い植栽を植えて、より
良い住環境を建て主様にお引渡ししたいと思います。
外構が完成したら、またブログにアップさせて頂きます。 (USU)
代沢の家の内覧会が終わりました。
多くの方にご来場いただきありがとうございました。
植栽の彩りが建物を一層引き立たせています。
外観
二世帯共有のギャラリー空間
1Fは大きく庭に開いたLDK
北側天窓からの天空光による明るいキッチン
3Fは隣地との高低差により眺めのいいLDKを実現しました。