先日、街でみかけた唐撫子の花。秋の七草の河原撫子も有名ですが、この時期頃から咲きはじめます。
見かけた花から、色々と思いだす事、思う事がありました。
入所したての頃は、植栽の勉強もかねてしばしば皇居や深大寺に行きました。
特に皇居は、皇居内の花を紹介した本もあり、春や秋の季節によく本とデジカメをもって調べてた頃を思いだします。
現在工事中の沖縄の現場近くにも亜熱帯らしい花が咲いてます。
馴染みの花もあれば見慣れない花もあります。10年前はデジカメで写真をとってネットや本で調べていました。今ではスマホに花をかざすだけでその場で瞬時に何の花かがわかり、便利になったなとつくづく感じます。
下の絵は、今年何かと話題の時代を舞台にしたアニメ「平家物語」内で描かれた河原撫子。
作中には多くの花が印象的に描きわけられて気になって調べたところ、古川日出男氏現代語訳の「平家物語」にも登場するシーンと植物を基に描かれているようです。
監督は同年代の方で、背景画として漫然と植物を描いてるのではなく、物語の冒頭で有名な沙羅双樹をはじめ燕子花、立葵、都忘れ、鶯神楽など他多くの和の花を数十シーンも情景で描き分けており、とても興味深いです。
以前、漫画家の方が弊所にも取材にこられてました。設計業務と同じく漫画やアニメーターの現場もデジタル化がすすんでいるようですが、1つの作品のために足を動かし、資料や文献を調べ、最後は手を動かして作品をつくりあげる熱量に尊敬とシンパシーを感じます。
街でみかけた花から思いだした事、思う事でした。