(↓東京国立博物館と言えば本館エントランスのような、近代的な大空間建築のイメージが強いかもしれませんが・・・)
上野にある東京国立博物館内(通称トーハク)に、茶室がいくつか存在するのをご存じでしょうか。
本館北側には庭園があり、春秋のみ一般開放されます。
今回は更に、特別展「茶の湯」に合わせて庭園内ある小堀遠州作の茶室「転合庵」が公開されています。(通常非公開)
(↓右側が寄り付き、左側が本席。限定公開とあって見学者が絶えません。)
(↓本席の外観。以前紹介した同じく小堀遠州作の南禅寺八窓席同様、スケール感や各部材が現代の感覚より細く小さく、ミニチュア感が面白い。)
↓(2畳台目で天井高も低い小さな茶室だが、連子窓に、躙り口と貴人口が部屋のコーナーを開放するかの様に並んで明るい。
小さな空間だけに、部屋の広さに対して開口部の面積割合が大きい事でより開放性を感じます。)
↓中柱で緩やかに仕切られた点前座。何か子供が部屋の中につくる秘密基地のよう。。。)
因みに東京国立博物館の構内には、明治時代に建てられた表慶館から約30年ごとに本館、東洋館、平成館、法隆寺宝物館と建築されています。
目的を建築物に絞って構内の建物を見て回るだけでも、建築史の勉強にもなり楽しいものです。一般入館料だけで参加できる「たてもの散歩ツアー」もあるようです。
(↓上:東洋館は建築家谷口吉郎氏の設計。下:法隆寺宝物館は、その子谷口吉生氏の設計。名建築家2代に渡っての建築に歴史の流れを感じます。)
余談ですが最近の私のトーハクの楽しみ方は藤森照信氏と山口晃氏による解説が楽しい「探検!東京国立博物館」を片手に建物巡り、季節ごとに構内の樹木を説明してくれる「樹木ツアー」に参加する事です。
構内は広く、回るには体力を要しますが、沢山のソファーやベンチが構内にはあり(中には名椅子も)、持ち込みの弁当を食べたりできる休憩スペースが多いのもトーハクの魅力です。
皆さまも自分なりのトーハク巡りを是非ぜひ探してみてください!
(↓このGWに参加した樹木ツアーマップと昨年秋に参加した樹木ツアーマップ。季節によって紹介してくれる樹木も様々です。)
(Mata)
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