形が見えてきました


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内観
木材の圧倒的な迫力の下で、パワースポットに居る様な感じがします
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今回は「扇垂木(おうぎたるき)」を紹介させて頂きます。

垂木(たるき)とは、
小屋組みを構成する部材で、屋根面を支える小骨の様な部材です
(図は寄居の家ではなく、一般的な垂木の例です)
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垂木は建物を見上げた時に等間隔に見え、全体の雰囲気を左右します。
特に日本建築においては、跳ね出した軒先の「まつ毛」の様な、非常に印象的な部材です。
マスカラやマツエクが流行る千年以上も前から建築の世界では「まつ毛」を魅せるデザインが探究されてきました。目尻を上げてみたり、装飾を施したり、、、。
中でもひときわ美しいのが扇垂木です。通常は軒先に向け垂木を平行に並べますが、扇垂木は、端部において垂木を扇の様に放射状に並べます。美しさと、強さを兼ね備えた優れた技法です。

しかし、美点と同時にその加工の難しさから、住宅建築で採用されることは稀で、
一部の寺社など限られた建築でしか見ることはできません。
傾いた平面上を放射状に木を渡し、更に真横から見たときに木口が傾かないよう、
断面を菱形にしていくその部材の加工は非常に高度な技術です。
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見上げてみると、造形の美しさとともに、「目の錯覚」に気づきます。
線要素に沿って伸びて見える目の錯覚効果によって、直角のはずの屋根が鋭角に伸びてシャープに見え、横から見るとわずかに跳ね上がって見えます。

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おまけ
現場の一角に何気なく置かれた段ボール箱
中には、「込栓(こみせん)」が入っていました
丸太梁等の固定のためのクサビ部材で、
広葉樹の固めの材から、一本一本で切り出されています
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bob

sugiura-arch (2016年11月25日 19:01) | コメント(0) | トラックバック(0)

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