すでに晩秋の雰囲気が漂う軽井沢で建築中の別荘が間もなく引き渡しとなります。
かなり高さがある建物ですが、チャコールグレーの外壁がスケール感を抑えて周囲と調和してくれました。
湖に面する大開口からは雄大な浅間山が望め、四季の移ろいをダイナミックに感じ取ることができる別荘となりました。
今後はこの景観をいかに美しく見せるかを樹木を剪定するなどして調整を図ります。 軽井沢-1.png軽井沢-2.png軽井沢-3.png

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「寄居の家」計画の様子を紹介させて頂きます。

以前、縮尺1/30の軸組模型を掲載しましたが、
さらなる詳細検討の為、より大きな1/10模型が製作されました。

↓作業場に鎮座する1/10模型と1/30模型
151009-1.jpg
↓1/30模型も大きな模型でしたが、1/10模型の迫力は圧巻です
151009-2.jpg
設計初期のスタディ模型をいれますと、
縮尺1/100、1/50、1/30、1/10と、これまで実に4つのスケールの模型が製作されたことになります。

刻み加工中の土台も紹介させて頂きます。

土台は基礎の上に据えられる部材であり、柱を受ける文字通り家の土台となる部材です。
今回は栗材が用いられます。栗は土台には最適な木材で、古くは鉄道の枕木にも使われていたほど固く耐久性に優れた木材です。
さらに太さは6寸角(18cm×18cm)と、一般的な木造住宅で用いられる寸法(12cm×12cmや10.5cm×10.5cm)より二まわり三まわり太い材が用いられます。
↓加工前の材。墨の線が美しいです。
151009-3.jpg

↓継手の加工部。
151009-4.jpg
151009-5.jpg
「金輪継ぎ」という継手で、複雑な加工部分が噛み合い、全方向に力を発揮する堅固な継手です。
同形の男木、女木が材軸方向に移動し噛み合います。
機械化、省力化の進んだ現代の工法では、このような丁寧な手仕事をみられることは少なくなりました。
日本の木造建築千年の歴史に裏打ちされたこうした技法は、高度な技術と手間を要しますが、
ボルトや接着剤をに頼った現代の工法よりも、木を生かしより長持ちする架構が可能となります。
bob

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