静岡県の浜松市にて設計監理していた住宅が11月中旬に完成する状況です。
これまでもブロブにて度々模型写真などをご紹介してきましたが、
高低差のある南北の庭を繋ぐ家」というコンセプトは実現できております。
南北に抜けの良いリビングは気持ち良い風が通り抜けて、夏場の作業でも
熱気がこもることなく、それなりに快適に職人さんも作業されていたと思います。
現在の状況を写真にてご紹介致します。
① 外観はマジックコートの左官仕上とコンクリート打放(杉型枠)
西側外観ですが、マッシブなボリューム感を強調する意匠的な理由と
西日対策もあり、開口部は限定的に設けました。
② 南北に抜けのある空間
手前の壁に付いている黒い縦ラインは庇からの雨落ちをデザインしました
③ 外構の擁壁も杉型枠とした
全体の雰囲気と統一する為に、道路側の境界擁壁の仕上も杉型枠としました。
④ 外観の夜景
キュービックなボリュームの連続感が道路側からよく見えます。
⑤ 杉型枠のテクスチャ
杉型枠はパネコートの打放よりも壁の表面が荒々しくて存在感があって良いと思います。ポツポツあいている開口はペット犬が外に顔を出すために造りました
⑥ 玄関ポーチの軒裏に木を張りました
⑦ 全体的にクラシカルな雰囲気となるようにしました
幅の広い大階段とアーチ状の階段下のニッチスペースを造りました
タイルは模様有りの普段我々が使うタイルとは少し雰囲気を変えてみました
⑧ トップライトを多用しました
西側の外観が開口部が少ないので、エントランス~階段あたりの空間が暗い雰囲気だったので、トップライトを所々に設けて、効果的な光を室内に取り入れました。暗い空間に入ってくる光は壁のテクスチャが浮き上がってきます。
⑨ リビングの開口部の位置を工夫しました
2枚の写真の上部の四角い窓が正体するようにし、室内からリビング吹抜を介して街並みが見えます。
トップライトからの光がリビング側と奥の部屋の両方に落ちるように工夫しました。
残り少しですが、もうひと頑張り致します。
(USUI)