お盆休みを利用して、三大名園の一つ「後楽園」を訪ねてきました。
目的は園内にある眺望亭「流店」です。現代の木造建築ではなかなか実現できなさそうな、軽やかな佇まい。
1階は細い柱だけで構成されています。徹底して壁を排除し、中央には園内の水路も組み込み庭を広く心地よく眺める為の耽美な世界観が感じられます。奥にはニャンコもくつろぎ。。。
丸柱を支える礎石、水路内の奇石も一つ一つに趣向があります。
敷居と鴨居の跡と床の段差があり、「?」と思い調べた所、現在板敷の1階は畳敷の時もあったとの事。もしかしたら建具や畳が入り、又違った印象がうかがえたかもしれません。
現在は上がれない物見台としての2階。建物の外にまではみ出す戸袋。庭をいっぱいいっぱいに望もうとした結果が表れています。
屋根の端部の反りに雨樋もない軒先が簡素ながらも美しい。
浮遊感のある外観は、どこから見てもニンマリです。。。
(Mata)