先日、静岡県掛川市にある「資生堂アートハウス」に行ってきました。
1978年開設された高宮真介・谷口吉生の設計(共同設計)による美術館です。

この美術館は、円形と正方形の幾何学の組合せによって平面プランが構成されている、いたってシンプルな建物です。しかし、このシンプルな組合せによってできた空間が、展示を見る人々の流れ(動線)をうまくつくりだしています。連続する窓によって自然光を室内に取り入れ、建物の内外の関係を錯綜させることで、展示に必要な空間の明暗を作り出し、狭いながらも多様な空間を体感できるように演出されています。

主役である展示品の邪魔をすることなく、シンプルであり、かつ居心地の良い空間は、美術館建築の最も目指すところであり、それが適った建物でした。
開設されて四半世紀近くたちますが、時代を感じさせない素敵な美術館でした。(aki)



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2012年12月

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