今回は樂茶碗で有名な樂家の茶室を見学した話です。
樂家15代目当主 樂吉左衛門氏が、伝統的な茶室とも建築家のつくる実験的なソレとも
異なる「守・破・離」の精神のもとに挑戦したこの茶室は佐川美術館の水庭を利用した「水中に沈む茶室」です。
茶室丸々モックアップを製作したこの茶室には、ここまで考えられているのか・・・と驚く光の仕掛けが随所に散りばめられており、是非体験してもらいたい空間です。
佐川美術館を手前に葦の奥に位置するのが、今回の茶室です
美術館アプローチ
太陽の光が水庭に反射して軒裏に光がゆらゆらと現れます
円筒の中は水露地で円筒に流れ込む水の音を感じる腰掛待合があります
ブラックコンクリートの壁面には水の音がでる為のディテールがあります
東屋と広間を繋ぐジンバブエ産の割れ石の通路です
そのまま広間の外縁につながり、茶室からは人の視線によって石が波際のように
見える磨き方をしていました
茶室に付随する樂吉左衛門館のエントランスロビー
水庭から降りそそぐトップライトは短時間の間に様々な光の表情をつくります
例によって茶室内部は撮影禁止ですが、見学の際には小さな写真集がついております。
場所は京都駅より堅田駅に降りて佐川美術館行きのバスより。
とにかく水を介した光が差す感動的な美術館なので、京都など行く際には是非。
(Mata)