荻窪駅の南側商店街沿いに、6階建ての共同住宅「荻窪プロジェクト2」の敷地があります。
4月より建築工事をおこなっており、現在は5階部分の配筋工事をしています。
商業地域であるため、敷地に対してどれだけ大きな空間をつくることができるかを、設計の段階から考えてきました。
その一つとして、今回は『アンボンド工法』を採用しました。
アンボンド工法は、ポストテンション方式プレストレストコンクリートの一種で、あらかじめ「PC鋼線」というケーブルを鉄筋と一緒に配置し、コンクリートを打設した後に緊張する(引っ張る)ことによって、通常のコンクリートよりも強度の大きい構造とすることができます。
これを採用することで、大きな柱を設けなくても、大きなスパン(空間)をつくることができます。
敷地や周辺環境の条件に合わせて意匠や構造を考えていく事は、限られた敷地を有効に利用できるポイントのひとつなのだと、改めて感じています。(aki)
↑建物全景(商業地域なので隣地の建物がひしめきあっています。)
↑配筋をしながらPC鋼線を敷き並べています(緑色のケーブルがPC鋼線)