皆さんは今年の夏、また一つ日本の世界遺産が増えたことをご存知でしょうか。

そうです。島根県の石見銀山遺跡が文化遺産として登録されました。
最近では雑誌やTVなどで取り上げられることも多くなり、石見銀山の知名度は
あがってきたように思います。

今月の某雑誌にも銀山とその周辺の観光地、有名建築などが紹介されています。
それに便乗して、最近観に行った石見銀山以西の見所を2つ取り上げてみようと思います。


一つは現代建築。
益田市にある、島根県芸術文化センター「グラントワ」。



2年前に出来たばかりの文化施設です。
建物の前に立ってみて、目をひくのはなんと言っても
屋根、外壁に使われている赤茶色の瓦です。
この石見地方で盛んにつくられている石州瓦をふんだんに使用した、
重厚感漂う佇まいになっています。



中央には大きな広場があり、そこに水盤がつくられているのですが
内部の回廊から観ると、大きく伸びた庇と薄くはられた水盤からの光の反射が
とても綺麗に感じました。


続いては社寺仏閣の建築物。
益田市よりさらに西に位置する津和野町にある、太皷谷稲成神社です。



200年以上前につくられたこの神社はほぼまちの中心の小高い山に建っていて
そこにたどり着くまでには幾百もの鳥居をくぐらなければなりません。
登りきると鮮やかな朱色の神社が現れ、
振り返ると山々の合間から津和野町が見下ろせます。
中国山地の山間の城下町の風情がよく感じられる場所です。



ちなみに津和野町は町並みも美しく、歩いてみるととても気持ちの良いまちです。
今回は行けなかったのですが、安野光雅美術館や森鴎外記念館などもあり
また是非行ってみたい地です。

島根県。中々関東からは遠く行く機会が少ないと思いますが、
のんびりとした良い所でした。
(hin)

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鎌倉で住宅が竣工しました。
鎌倉というのは、「地霊」を感じる場所だと思います。自然環境に恵まれた、豊かな土地ですが、かつてそこに生活したであろう先人の「気」のようなものが、そこはかとなく漂い、建築のデザインを新たにする場合であっても、何かそれを受け止めるためのエレメントが必要である感じがします。
今回の場合、それは施主の持っていた「シャンデリア」ではなかったかと思います。


この住宅では、シャンデリアを空間の中で顕在化させるために、室内の仕上げを床、壁、天井すべて同一の材料を使用しました。「合板のシリンダー空間」です。
これに対して、1階はモノクロームの空間です。白と黒のタイルを市松状に張り、壁は白、または黒としており、ここでも入り口付近にあるシャンデリアが人を迎えます。

11月から施主の生活がそこで始まる予定です。どのような生活が、そのシャンデリアを中心に営まれていくか、デザイナーとしてはとても興味深く見守り続けたいと思います。(Sugiura)

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現在計画中の「杉並の家」の模型写真です。
敷地には既存樹木であるサクラがあり、それを生かすプランとの要望がありました。
そこでサクラに面した部分と、駐車場に面した部分に空地を対角線上に設け、
塔状のコアを中心に敷地いっぱいに建物が広がったような配置形状にしました。
決して広いとは言えない都市型住居では、敷地いっぱいにボリュームを確保し、
建蔽率に合わせてボリュームを削っていくという設計手法は有効であると感じます。
(USU)

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現在計画中の「市ヶ谷の集合住宅」の模型写真です。
現状地盤が前面道路から5m程度上がっている為、山留工事や地業工事が
重要になります。
高い敷地の特徴を生かす為、大きな屋外階段を設けてエントランスにアクセスする
配置としております。
窓先空地の確保と変形敷地の兼ね合いで、大きなトンネル状ボックスから小さなボックスが貫入しているようなシンプルな形状になりました。
建築計画を縛る各諸条件でもデザイン要素に十分なりえると感じます。(USU)

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松ノ木の家が上棟しました。
地下1階地上3階建のこの家はスキップフロアを特徴とし、それぞれの部屋を仕切ることなく空間をより広く使うことを計画しています。そのために今回用いた工法が木造門型フレーム「GUTT-FRAME工法」です。柱と梁が一体となった門型のフレームを組み立てる事で、木造でも大開口・大空間が実現できます。
設計者も施工者もこの工法を使うのが初めてであったため心配ではありましたが、無事に上棟することができ一同ホッとしました。
門型フレームは内部の仕上げとして現わす予定です。どのような仕上がりになるのか、今から楽しみです。(aki)

木造門型フレーム「GUTT-FRAME工法」:カスタムハウジング株式会社

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西国分寺の家が竣工いたしました。
音楽鑑賞が趣味であるお施主様の『オーディオルームのための家を建てたい』という願いからスタートした計画です。浜田山の家等と同様に石井伸一郎先生に監修いただき、部屋の大きさ、反射・吸音率、仕上材料にもこだわったオーディオルームが地下室に完成いたしました。工事期間中、お施主様自らがオーディオルームの工事を手伝うほどの思い入れです。
音響特性を十分に考えて作られたオーディオルームですが、実際に鑑賞する段階で機器の馴染み具合や配置によって、さらにより良い音響環境を作り出すことができるそうです。そうした意味ではこれからがお施主様の本当の楽しみなのかもしれません。(aki)


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先日、「色々直したい部分が出てきたので...」、と言う事で柏の家に久しぶりにお邪魔してまいりました。
竣工して6年になりますが、非常に綺麗に住んで頂いていて、担当者としましても嬉しい限りです。
竣工時には、ルーバーの根元にチョロっとしか生えていなかったアイビーが見事にルーバーに繁茂していて、「油断するとすぐに思いがけない場所から生えてきて家を浸食しようとするんです。」との事。
私が心の中で「アイビーもっと頑張れ!」と声援を送っていたのを知ってか知らずか、「でも、蔓をルーバーに巻き付けてやらないと上に登っていってくれないんですよぉ。」とお話をする奥様の満足気なご様子がとても印象的でした。
WORKSページの「柏の家」の写真が竣工直後の写真ですので、見比べて頂けると植物の成長力の程を実感して頂けるかと思います。
ちなみに、WORKSページの写真に写っているアイビーはお施主さんと私で合羽橋で買ってきて吊り下げた装飾用の人工アイビーです。良い思い出です。(tany)

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5月に着工した山王の家の現場写真です。
壁天井のボードを貼り終えて、仕上げ工事に入る手前です。
仕上げや家具がない状態ですと、空間の形がよりはっきりと感じられます。
単純な構成の家ですが、生活の中で多様な場面を味わう事ができます。(shu)

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